最近「留学」という言葉が身近になってきたのではないでしょうか?
各大学で留学のチラシや情報を目にすることも増えてきたと思われます。
以前より気軽に留学に挑戦できる機会が増えた一方、「留学って本当に意味があるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
私自身海外留学を数回経験していますが、「留学は意味がある!」と確信する一方、「留学って観光だよね…」と思うこともあります。
そこで、今回は意味のある留学、意味のない留学について留学期間/種類別に紹介していきます!
以下の方の参考になれば幸いです。
- 留学をしてみたい!
- 留学に行くか迷う/留学をするかどうか判断材料が欲しい…
- 留学って結局意味あるのか気になる…(無駄?)
- 意味のある留学にしたい/留学を成功させたい
前提 – 意味のある留学、ない留学は留学の期間や種類によって変わる
はじめに、意味のある留学、意味のない留学について留学期間/種類別に紹介していく理由について説明します。
それは、意味のある留学、ない留学は留学の期間や種類によって変わるからです。
留学といっても実に色んな種類があります。1ヶ月ほどの短期留学から1年以上の交換留学まで様々です。
ただ、1ヶ月と1年を比べても意味があるとはいえないですよね…
また交換留学か語学留学かによっても意味のある留学、ない留学の捉え方は変わってくると思われます。
そこで以降では、次の留学期間/種類別で意味のある留学、ない留学について詳しく紹介していきます。
- 留学期間 – 1ヶ月、半年(1セメスター/1学期)、1年(2セメスター/2学期)
- 留学種類 – 語学留学、交換留学
語学留学と交換留学は留学の制度の違いで具体的には以下のような違いが挙げられます。
【語学留学】
- 現地の言語習得を目的にした留学
- 日本の大学に所属していなくても参加可能
- 大学や語学学校等行き先も多様
- 費用は高め
- 入学許可はお金があれば基本もらえる
【交換留学】
- 語学習得以外に、現地の大学の講義を受講することが目的
- 日本(現地以外の)大学に所属している人のみ参加可能
- 費用は現地の滞在費のみ(語学留学より安い)
- 入学許可は語学力と日本の大学の成績次第。難易度は比較的高め
1ヶ月の語学留学は意味あるorない?
交換留学に関しては最低半年からのため、1ヶ月の期間に関しては語学留学のみに絞って紹介していきます!
(写真はニュージーランドの語学学校に1ヶ月通った時のです)
意味のある語学留学 – 目的意識がはっきりしている
1ヶ月の語学留学を意味のある留学にしている人は、目的意識がはっきりしている人です!
留学を経験した人は1ヶ月という期間がどれほど短いか理解していると思います。
言い換えると、「1ヶ月の留学で何をしたいか」目的意識がないとあっという間に過ぎてしまうのです。
そのため、以下のような具体的な目標がある人は意味のある語学留学にしている傾向があります。
- 語学留学をする背景、目的、目標を事前に決めている
- 目標に関しては1ヶ月で達成可能なものに設定している
- 目標を達成するための、具体的な計画を立てている(1週目は現地の友達づくり、2週目は現地の友達と週2回遊ぶ。3週目は友達と日常英会話をする)
意味のない語学留学 – 目的意識がなく観光状態になっている
逆に1ヶ月の語学留学を意味のない留学にしている人は、目的意識がなく観光状態になっている人です…
先程お伝えした通り「1ヶ月の留学で何をしたいか」目的意識がないとあっという間に過ぎてしまいます。
1ヶ月の語学留学は週末に現地の観光をするツアーが組まれていたりするため、「〇〇観光したな〜」といった観光の思い出しか残らない可能性もあります。
もちろん観光も大切な思い出ですが、別に語学留学でなくてもいいですよね…
以上のことから、1ヶ月の語学留学においては目的意識を持って意味のある留学にしましょう!
半年の語学/交換留学は意味あるorない?
続いては半年の語学/交換留学について紹介していきます!
(写真はニュージーランドのホストファミリーの方と)
意味のある語学留学 – ペラペラになる仕組みを知って実践している
半年の語学留学を意味のある留学にしている人は、ペラペラになる仕組みを知って実践している人です!
当たり前ですが、語学学校で勉強するだけではペラペラになるまで外国語は上達しません。
その理由は現地の文脈で外国語を話せていないためです。
例えば海外から日本に来ている方の日本語を聞いて、「確かに何言っているかわかるけど、少し違和感のある日本語だな…」
と感じたことはないでしょうか?
もちろん、日本語を話せるだけでリスペクトですが、ペラペラかというとそうとは限りませんよね…
ではどうすれば現地の文脈で外国語を話せるくらいペラペラになれるのでしょうか?
それは現地の人と多くの時間を費やすことです。
例えば以下の方法が挙げられます。
- ホームステイをする
- 現地の友達と過ごす時間を多くする
現地の人と多くの時間を費やした方がいい理論的な背景は言語学にあります(専門用語だとメタファー等が挙げられます)
詳しく知りたい方は以下の本がおすすめです!
意味のない語学留学 – ペラペラになる仕組みを知らない(実践していない)
逆に、半年の語学留学を意味のない留学にしている人は、ペラペラになる仕組みを知らない(実践していない)人です…
イメージとしては基本的に同じ国の人同士で常に一緒にいる方はペラペラになる可能性が低くなります。
また現地以外の人と一緒にいる場合、ある程度外国語は身につきますが、ペラペラになる可能性は低いです。(現地の文脈で外国語を話せないためです)
もちろん、帰国後も一緒に遊べたり、思い出づくりには最適だと思いますし、メリットはあると思います。
しかしながら、語学留学の目的である現地の言語を取得するという文脈で考えた場合は意味がない語学留学になってしまう可能性が高いです…
意味のある交換留学 – 目的意識がはっきりしている
半年の交換留学を意味のある留学にしている人は、目的意識がはっきりしている人です!
1ヶ月の語学留学と同じく、以下のような具体的な目標がある人は意味のある交換留学にしている傾向があります。
- 交換留学をする背景、目的、目標を事前に決めている
- 目標に関しては半年で達成可能なものに設定している
- 目標を達成するための、具体的な計画を立てている
意味のない交換留学 – 目的意識がなく観光状態になっている
逆に半年の語学留学を意味のない留学にしている人は、目的意識がなく観光状態になっている人です…
これまで数多くの交換留学生と交流ましたが、大半の方は交換留学すること自体が目的になっている人がほとんどでした。
つまり、交換留学中に何をしたいか、具体的なプランがないということです。
そのため、なんとなく観光したり、同じ国の人とのんびりしたりしていることが多いです。
確かに、それ自体悪いことではありませんが、別に交換留学という手段を取らなくてもいいですよね?
せっかくの半年交換留学、目的意識を持って意味のある留学にしましょう!
1年以上の語学/交換留学は意味あるorない?
最後に1年以上の語学/交換留学について紹介していきます!
1年以上の意味のある留学、ない留学は語学留学/交換留学共通しているためまとめて紹介していきます。
(写真はノルウェーの友人と)
意味のある語学/交換留学 – 計画的偶発性を重視している
1年以上の語学/交換留学を意味のある留学にしている人は、計画的偶発性を重視している人です!
1999年に心理学者のジョン・D・クランボルツが発表したキャリア形成理論です。
この理論は、以下の3つの骨子から構成されます。
計画的偶発性理論とは?注目される背景や実践のポイントを解説
- キャリアの8割は偶然起こる事象が左右する
- 偶然の事象は自分の行動や努力でキャリア形成に役立てられる
- 環境を変化させるなどして意図的に偶然の事象を引き寄せる
1年以上留学するとなると、事前に予想できなかったことが沢山発生します。
その際、臨機応変に対応できるか(=計画的偶発性を重視するか)どうかで意味のある留学になるか決まるのです!
普段会わない人と積極的に交流するなどをして計画的偶発性を意図的に起こし意味のある留学にするのもいいですね!
意味のない語学/交換留学 – 計画的偶発性を起こさないようにしている
逆に、1年以上の語学/交換留学を意味のない留学にしている人は、計画的偶発性を起こさないようにしている人です…
確かに目的に沿った行動も大事ですが(特に短期間の場合)、長期で留学する場合計画的偶発性も考慮したほうが意味のある留学になりやすいです。
長期で留学をする場合、計画的偶発性を考慮してみるのはいかがでしょうか?
まとめ
ここまでをまとめると、意味のある留学とは以下のポイントがあります。
- 目的意識がはっきりしている(1ヶ月の語学留学、半年の交換留学)
- ペラペラになる仕組みを知って実践している(半年の語学留学)
- 計画的偶発性を重視している(1年以上の語学/交換留学)
最後に、長期留学をする場合、休みの期間を利用して海外一人旅をすることをおすすめしています。
人生が豊かになるためです。
詳細は以下の記事から!