文化人類学に興味があるけどおすすめの本はない?
そんな方向けに希望にそった文化人類学の本を紹介していきます!
事前知識なしでスラスラ読める本のみに厳選しましたので、気軽に読んでみてください♪
そもそも「文化人類学って何を学ぶの?」「面白い?」「向いている人は?」「就活やビジネスで役立つの?」など文化人類学を学ぼうか悩んでいる方には以下の記事がおすすめです!
文化人類学おすすめの本 – 入門書(理論/フィールドワーク)
文化人類学の思考法
「難しい本ではなく、コスパよく文化人類学について学びたい!」
そんな方におすすめの一冊は文化人類学の思考法です!
「考えるために役立つ道具箱をつくりたい」というコンセプトの本で、文化人類学のことをコスパよく学べるだけではなく、文化人類学以外にも役立つスキルも学べるという一石二鳥の本なのです。
一冊持っておいてそんはないと断言できます!!
恋する文化人類学者
「物語や小説のようにストーリー形式で文化人類学を理解したい!」
という方におすすめの本が恋する文化人類学者です!
本の紹介文を見るだけでも面白さが伝わってきますよね。
これは恋の物語であり、異文化交流の物語である。アフリカで、著者は彼の地の女性アイドル歌手と恋に落ちた。結婚式は、8日間にわたる壮麗なものだった。激しい異文化の渦に巻き込まれた著者が、自らを素材に語る体験的入門書。ラヴ・ロマンス風文化人類学入門。
恋する文化人類学者
フィールドワーカーズ・ハンドブック
「気軽にフィールドワークをしてみたい!」
という方におすすめの本はフィールドワーカーズ・ハンドブックです!
文化人類学会が関わった本で学術的な要素も抑えつつ、街ナカで気になった場所の写真を取るというフィールドワーク方法も載っており(実はこれが奥深くて面白い)初心者でもとっつきやすい一冊となっています。
フィールドワークの技法
「フィールドワークの理論について深く知りたい!でも難しいのはなしで…」
という方におすすめの一冊はフィールドワークの技法です!
私が大学時代にお世話になった教授もおすすめしており、暴走族へのフィールドワークなどを通じて理論を噛み砕いて紹介しています。
文化人類学おすすめの本 – 名著
ディスタンクシオン
「文化人類学の奥深さに触れてみたい!」
という方におすすめの一冊はディスタンクシオンです!
文化人類学の基本的な概念として「社会/文化的構築(socially/cultural constructed)」というキーワードがあるのですが、その偉大さに気づく本です。
例えば、趣味や美意識、歩き方や好きな音楽など…なぜか人や地域、国や文化によって違いますよね…
その謎が明らかになります!
ただ原書は非常に難解のため、NHKの100分de名著を手始めに読んでみることをおすすめします。
ダイエットの幻想
「文化人類学の奥深さをもっと身近な例で知りたい!」
という方におすすめの一冊はダイエットの幻想です!
ダイエットや美についての当たり前を疑う興味深い本となっております。
毎日の体重測定に疲れたあなたへやせたい気持ちとうまく付き合うための文化人類学からの処方箋。
やせたいと願う人はたくさんいる。でも、どうしてやせたいんだろう? 健康のため? 「かわいい」あるいは「かっこいい」と思われたい? おしゃれがしたい?
理由はいろいろあるけれど、それに人生、振り回されていませんか?
食べること、他者と生きることをあらためて見つめなおす一冊。
ダイエット幻想
文化人類学おすすめの本 – 文化人類学の面白さがわかる本
菊と刀
「外国人と日本人はなぜ違うの?」「なぜ日本人はシャイといわれるの?」
など異文化の違いについて疑問に思った方は菊と刀を読めば文化人類学の虜になると思われます!
私もその一人で文化人類学を学ぶきっかけになった本です(余談ですが聖地巡礼も兼ねて大学時代著者の出身大学であるアメリカコロンビア大学にわざわざ行ってきました笑)
旅を生きる人びと – バックパッカーの人類学
「旅行が大好き!」「バックパッカーlove!」「世界中を旅したい!」
そんな方におすすめの一冊は旅を生きる人びと – バックパッカーの人類学です。
本の紹介文をみて分かる通り、まさに旅好き×学問=文化人類学最高!な一冊です。
5年間、世界を放浪した冒険家が、人類学者に転じ日本人バックパッカーをフィールドワーク。「自分探し」をする人、「沈没」する人、十数年の獄中生活をタイで送る人、国家から逃れて実験的共同体で自由に暮らす人……多様な生 の営みを描く。
旅を生きる人びと – バックパッカーの人類学
Nightwork: Sexuality, Pleasure, and Corporate Masculinity in a Tokyo Hostess Club
こちらは洋書しかなく恐縮ですが、アンさんという文化人類学者が日本のホステスで実際に働きながらフィールドワークをしたというめちゃくちゃスリリングで面白い本となっています!
英語なのがネックですが、内容はとっつきやすくおすすめのため共有です!
また著者のアンさんは日本語の本も出しているため(菊とポケモン)、こちらもおすすめです!
文化人類学おすすめの本 – 文化人類学×ビジネス/社会貢献
センスメイキング
「ビジネスで活躍している文化人類学者はいるの?」
そんな疑問に答えてくれる一冊がセンスメイキングです!
この本は、デンマークのコンサルティング会社ReD AssociatesのCEOが書いた一冊で文化人類学がビジネスにも社会にも貢献しており、可能性あふれる学問だとわかる内容になっています!
Anthro Vision(アンソロ・ビジョン)
先程のセンスメイキングと同じく、
「ビジネスで活躍している文化人類学者はいるの?」
そんな疑問に答えてくれる一冊がAnthro Vision(アンソロ・ビジョン) です!
この本はジャーナリズムの観点から文化人類学の可能性について知れる一冊となっています。
開発人類学 – 基本と実践
「文化人類学のスキルを活かして社会貢献がしたい!」「NGOへの就職に興味がある!」
そんな方におすすめの一冊が開発人類学 – 基本と実践です!
文化人類学者達の開発現場での貢献が事例として沢山ありおすすめの一冊です。
もし興味があれば、日本でも大阪大学や筑波大学で開発人類学が学べるため調べてもいいかもしれません。
公共人類学
「文化人類学のスキルを日本などで活かす方法はないの?」
そんな疑問を解消してくれる本が公共人類学です!
文化人類学のスキルを活かした学問として応用人類学(公共人類学も広い意味で同じ)があるのですが、日本語の本はこれのみだと思われます。
よりよい社会の実現への新たな挑戦。教育・医療・人権など現代の問題に対峙、人類学の知見を活かした解決策を探る。
多様な社会と文化を考察し、人間の理解に貢献する人類学が、その知見を活かして現在の社会問題の解決を探る。教育・医療・災害・人権など公共領域の課題に斬新な視角から迫り、従来とは異なる解決の糸口を導き出す。政策提言や支援実践をも盛り込んだ、日本における公共人類学のマニフェスト。
公共人類学
文化人類学おすすめの本 – 文化人類学×就職/就活
Careers in Anthropology
残念ながら文化人類学を学んだ人向けの就活本は日本語では存在しません…
一応英語なら沢山あり、代表的なCareers in Anthropologyを載せておきます。
しかし安心してください!上記の悩みは全て以下の記事で解決することができます!
仕事の人類学
「そもそも仕事って何だろう?」「働くって何だろう?」
と当たり前を疑ってみたい方には仕事の人類学がおすすめです!
「仕事」「働く」の意味は時代や文化によって変わってくるのですが、それを細かく知れる一冊です。
自己啓発の時代/宮台教授の就活原論
「そもそもなぜ就活で自己分析をするの?」
とちょっと変わった視点から就活について知りたい方におすすめの一冊が自己啓発の時代です!
文化社会学という近隣の学問ですが初心者でも読みやすく、「就活って怖くない!」と思える一冊です。
同様に社会学の本ですが宮台教授の就活原論も合わせて読むことをおすすめします。
上記本は以下の記事で解説しておりますので、気になった方は是非ご覧ください!
【番外編】私の人生を変えた一冊の本 – 時間の比較社会学
突然ですが、「どうせ死ぬのになぜ頑張っているのだろう?」と突然の空虚感に襲われた経験はあるでしょうか?
私は長年悩まされていたのですが、この本を読んで「今、この瞬間を精一杯生きよう!」と吹っ切ることができました。
それほどまでに神秘的な力を秘めた一冊が時間の比較社会学です!
吹っ切ることができた理由は以下の記事で紹介しています。
ちなみに、「じゃあどうすれば”今、この瞬間”を精一杯生きることができるのか?」
という新たな問に直面した私は、「自分探しの旅」がヒントになるのではと考えました。そしてその仮説は間違っていなかったようです。
もっと詳しく知りたい方は以下のカテゴリーから興味のある記事をみていただければ幸いです!
さいごに
ここまでに紹介した本を全てまとめます!
さいごに、文化人類学についてもっと知りたい!そんな方に向けて他にも文化人類学の記事を沢山書いておりますので是非一緒に見てください!!